どうも、東京都江戸川区で
社会保険労務士(社労士)をしています
人事コンサルタント・年金コンサルタントの
大園要です。
2023年7月です。
あいにくの雨が続いていますが、
時々晴れたりと・・・来週くらいには
関東も梅雨明けしそうなのでは?
などと勝手に想像しています。
マイナンバーカードについて様々な
問題が浮上しています。
『マイナンバーカードを使用したのに、
別人の住民票や戸籍のデータが出てきた。』
本人確認を主の目的としたカードを
利用した結果、他人のデータが
情報漏洩してしまうなど論外です。
しかもこれが初歩的なシステム不具合
のミスだというのですから。
国民に多大な不信や返納運動が起こるのも
当然と言えば当然で。
コンビニでの住民票等の発行サービスが
一旦停止したのは当たり前の事でしょうね・・・。
マイナンバー制度の大前提として、
情報化が進み続ける今、
個人的に一番に大切にしなければならない
権利としてプライバシーがあると思います。
プライバシーはありとあらゆるものから
守られなければなりません。
国家だからといって、国民一人一人の
プライバシーを除くことは
法律違反している場合を除いて
絶対に許されないと思っています。
これを法律的に考えた時に存在する
「国家からの自由」があります。
「国家が国民のプライバシーを
暴くことはしてはならず、
国民の個人情報は、絶対に
守られなければならない。」と、
国が保証しているわけです。
この最低限の自由が侵されたわけですよね。
マイナンバーは、健康保険証廃止があれど、
取得は任意であり、強制ではありません。
何故強制ではないのか?
この国にはプライバシーの保護があり、
国によって自分の預貯金口座や病歴等の
プライバシーを知られたくないという権利を
保証しなくてはいけないわけです。
逆に首相や大臣の答弁を聞いているとマイナンバー制度を
推し進める方針に基づいた杓子定規な
釈明のみが聞こえてきます。
任意取得の穿った見方をすれば、
『あなたのマイナンバーカード等から
情報漏洩したとしても取得は任意なのだから、
自業自得なのですよ。』と言っているようにも
聞こえてきます。
外国を例にマイナンバー等で手続き等を
一元化するために電子化を進める等の説明も
ありますが、諸外国、例えばアメリカなんかでも
基本的には年金制度に限定して
活用したりしています。
健康保険や運転免許証なども一元的に
管理しようとしている国は日本くらいのもので、
世界的に見ても珍しいのかなぁと
個人的に感じています。
さらに本末転倒と感じているのは、
2万円相当のポイントを謳って取得を煽った事です。
本当にマイナンバーカードが必要不可欠で
利便性の高く必要不可欠なものであれば、
そんなことしなくても利用者が増えます。
例えば、交通機関で切符を買う人は
本当に少なくなりました。
Suica等交通系ICの活用が進んでいるのは、
利便性が非常に高く、特に関東近郊で
電車を活用する人は必須アイテムに
なっていると思います。
マイナンバーも本当に必要不可欠なものだ
とするのであれば、純粋にサービスを
磨けば言い訳です。
マイナンバーカードを病院で使ったら
自動で医療費計算してくれて、
紐付けた口座から一元的に医療費を
引き落としてくれて、薬局行ったら、
薬の重複があるからと自動確認して
別診療で使用している同じ薬を減じて購入できて、
後日、高額療養費の返還が何もせずに
所定口座に振り込まれる・・・
という様な感じです。
マイナンバーカードあった方がラクだね!
となれば、自然と切り替えは進みます。
その努力を怠っているのでは?
とポイント還元を見ていて
不自然に自分は思っていました。
この2万円のポイントも結局は
税金から賄われているわけで、
2兆円も予算使った割には、
電子化の肝腎要のシステムの不具合とは、
何やっているんだろうと、
呆れるのを通り越して泣けてきます。
健康保険組合や協会けんぽに
手続きに行くことがあります。
肝心の協会けんぽや健康保険組合の職員が、
『お上のお達しだからしょうがない。
でも、出来ることなら取りやめて欲しい。
というか余計なことを国は
言ってこないでほしい。』
と溢されるマイナンバー制度。
私もこの件には
もともときな臭いなぁと思って
基本的には静観してきましたが・・・。
ここまで酷いとねぇ。
なんとかならないものですかねぇ。
では、この辺で。